うさぎのぬいぐるみを見てみるとしっぽは丸い。
なので、しっぽって無意識のうちの丸いものだと思っているかもしれません。
でもホントでしょうか。
ここでは、うさぎのしっぽについて深堀りします。
うさぎのしっぽは丸い?
うさぎの後ろ姿のイラストやぬいぐるみを見てみるとしっぽは真ん丸です。
ですから、うさぎのしっぽは丸いものだと思っている人は多いはず。
確かにそのように見えるんです。
後ろから見ると大きい丸に下の方に小さな丸がちょこん。
うさぎは顔もかわいいですが、このように後ろ姿もかわいいものです。
さて、でも実際はしっぽは丸いのでしょうか。
実は、しっぽは、そのように見えるだけです。うさぎを飼っている人ならそうでないと分かっています。
根元部分はお尻に隠れていて、見える部分の毛がフサフサで丸く見えるだけ。
お尻をついて座っていると、ボンボンのように丸く見えますが、お尻をあげると根元部分があるのが分かります。
しっぽは、他の動物と同じように細長い形をしています。
そして、フサフサの毛だけついていると思ってしまいがちですが、ちゃんと骨もありますよ。
そもそも、しっぽをあげたり、振ったりしているのは骨があるからです。骨がないと神経が通りませんからね。
しっぽは、「尾椎」という骨がつながってできています。
一本の骨でできているのではなくて、小さな骨の集まりなんです。
うさぎの体自体が小さいですし、形は細長いといってもせいぜい2~3cmほどの長さ。尾骨はとっても小さな骨です。
うさぎの場合は、15~18個あります。(参考文献:町田修 著 うさぎの品種大図鑑)
ちなみに犬、猫、馬は、
- 犬・・・6~23(諸説あり、以下同じ)
- 猫・・・18~23
- 馬・・・15~21
しっぽは小さな尾椎という骨がつながって出来ています。
パンダもしっぽが丸いイメージのある動物ですが、このように尾椎がつながった細長い骨をしていますね。
毛もフサフサですから丸っぽく見えるんです。
そして、うさぎのしっぽが短く見える理由についてですが、もう一点。
うさぎのおしりの骨ですが、しっぽがついている仙骨は下を向いているんです。
カタカナの「レ」のような形でしっぽがついています。外側に飛び出すようについていれば、長く見えるのでしょうが、下向きな分短くなってみえるのです。
だから、座るとしっぽの根元が隠れてしまうという理由もありますね。
以上のことからうさぎは、形としては細長いしっぽを持っていますが、
- しっぽが短い
- 毛がフサフサ
- しっぽの根元部分が下に向いている
以上がしっぽが丸く見える仕組みです。
うさぎのしっぽの特徴
しっぽの特徴として短さが挙げられます。
しっぽの長いうさぎというのは聞いたことはないのではないでしょうか。
カイウサギの他、ノウサギもしっぽは短いです。
うさぎは以前はネズミやリスと同じげっ歯類に分類されていました。
ネズミやリスはしっぽは長いのが特徴なのですが、うさぎに関しては短いです。理由としては、詳しくは不明ですが、進化の過程で、特に長くする必要はなかったのだと推測されます。
イングリッシュロップのように極端に耳が長い品種のうさぎがいますが、しっぽに関しては基本的に短いんですね。
しっぽの役割としては、野生時代では、危険を察知して周りのうさぎに知らせること。
危険を察知するとしっぽをピンと立てるのです。しっぽの裏側の毛は白くなっているので、周りに分かりやすくなっています。
まとめ
うさぎのしっぽについて紹介しました。
顔もかわいいですが、しっぽもかわいいのがうさぎ。丸いように見えますが、そのように見えるだけです。
本当は細長いしっぽを持っていますよ。(おわり)