うさぎがぬいぐるみやカーペット、飼い主さんの腕などにあごをすりすりする様子は良く見かけますよね。
あの動きがかわいくてきゅんとする飼い主さんも多いと思います。
でも、腕にやるなら愛情表現かな?と思うけど、カーペットにまでする意味って何?と疑問に思ったことはありませんか?
今回はそんなあごすりすりのしぐさの意味について紹介します。
うさぎのあごには「臭腺」というものがある
うさぎのあごの下には臭腺(しゅうせん)という臭いのついた液体が出る器官が存在します。
そのにおいは個別に異なるので、自分の存在をアピールするためのに使います。
例えば縄張り争いの時など。つまりはマーキングをするためのものですね。
においは人間が嗅いでも動物の臭いがするな、という程度でとても臭いわけではありません。
ちなみに動物はみなあごの下に臭腺があるわけではなくて、猫や犬でしたら肛門の横に肛門腺という臭腺、カモシカでしたら目の下に眼下線という臭腺があるんですよ。
犬や猫がよく相手の肛門付近の臭いを嗅いでいるのは、うさぎと同じく個別に異なるので相手を確認しているわけです。
スカンクの臭腺は臭いにおいをだして敵を撃退しますし、臭腺もちゃんと役割があるんですよ。
うさぎのすりすりする仕草はかわいいですし、臭いも気にならないから好きなだけさせておくという飼い主さんがほとんどなので放置して置く人も多いです。
ですが、本当にすりすりされたら困る物(バックや服など)はうさぎの傍に置かないようにしましょう。
一度してしまうと「いいのかな」と思い、続けてしまう可能性もあります。
すりすりさせるしぐさの意味
では、どういう時にうさぎはあごをすりすりしてしまうのかと言うと、
- 初めて家に連れてきた時
- 発情期の時
- 自分以外の動物の臭いがする時
- 新しいモノ(カーペットやおもちゃ)がある時
の時にすりすりしている様子が見られます。
かわいいぬいぐるみを与えるとすりすりしているうさぎの姿がかわいくて思わず写真を撮ってしまうという飼い主さんも多いです。
特に新しいカーペットやおもちゃにする確率が高いです。自分の臭いがついていないので不安になるのでしょう。
すりすりさせるしぐさは、自分のにおいをつけて安心させたいという気持ちの表れです。
また、うさぎを数匹飼っていると、違ううさぎにすりすりして力関係を付けるときがあります。
そういう時、喧嘩をしてしまううさぎもいるので要注意。
喧嘩をしておらず、仲良くしているならいいのですが、喧嘩をするようであればゲージに入れてうさぎ同士を離す必要があります。
人に対してする意味は?
うさぎは飼い主さんや人にもあごをすりすりとさせることがあります。
それに意味があるのか気になりますよね。
それにはちゃんと意味があるんですよ。あごをすりすりさせるのはつまり自分のモノ!と言いたいがためにする行為です。
つまり、飼い主さんに対してするのは、「飼い主さんは私のだからね」とうさぎは主張しているのです。
独占したい、ともとらえられますね。意味を知ってますますかわいく思えてきたのではないでしょうか?
また、自分の臭いがついているとうさぎは安心ができます。
「自分の臭いがするものは危険がない」と判断しているのです。
ですのであごをすりすりとさせてきたら思う存分させてあげましょう。
また、うさぎを複数匹飼っていると飼い主さんを独占したいからと言う理由でしょっちゅうしてくるうさぎもいます。
「私の飼い主さんなのに、どうして他の子のにおいするの?」
と気に食わなくてすりすりしてしまうのですね。その行動と意味はとても可愛いです。
独占欲が強いうさぎは、同時にストレスも感じてしまうことがあります。このようなうさぎを相手にするときは、他の子を触ったとは服を着替えたり手を洗ってあげることが大切です。
これを行うことにより、うさぎは安心して飼い主さんに甘えることができますよ。
まとめ
今回はうさぎがあごをすりすりしてくる意味について紹介しました。
主に自分の臭いを付けたい!という本能からしています。
飼い主さんにするときは飼い主さんは私の、という独占欲でやっているのがかわいいですよね。
嫌じゃなければうさぎに思う存分すりすりさせてあげてくださいね。(おわり)
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