うさぎは骨折しやすい動物ということを知っていますか。
猫を飼ったことがある人が、同じようにうさぎと接すると骨折することがあります。
なぜそうなってしまうのでしょうか。
ここでは、その理由を紐解きます。
うさぎは骨折しやすい動物
ペットして飼っているうさぎのルーツは「アナウサギ」という野生のうさぎ。
そのアナウサギを長い月日をかけて改良して作られました。
アナウサギは地面に穴を掘って、そこを巣穴としていました。巣穴は寝床として使ったり、子育ての場所としての役割があります。
1日中その穴にいるわけではなく、昼であれば敵に見つからないよう穴の中、夜だと草などを食べに地上に上がります。
ですので、高いところに登る機会はほとんどありませんでした。
穴と地上を行き来しているだけですから。
穴も落ちるほど大きく作りません。体が通れるくらいの大きさに作ります。
ですので、高いところから降りるということはなかったのです。
それと行動範囲の狭さ。
ノウサギは巣穴を作らず行動範囲が広いですが、アナウサギは穴と地上を行き来するだけですので、行動範囲が狭いのです。
高いところから降りる機会もなく、行動範囲も狭いことから、骨は強くなるように進化してこなかったのです。
けれども、敵からサッと逃げられるように、後ろ足の筋肉は割と発達しています。うさぎはぴょんぴょん跳ねるイメージがありますが、その通り筋肉は発達しています。
この「逃げる」という行為も、骨の軽さと関係しています。
というのも、うさぎは捕食される側の動物ですから、サッと逃げなければなりません。骨ががっしりとしていて体重が重かったら、すぐに逃げれないです。
以上のことから、骨は軽くて割と弱い傾向にあります。骨折しやすい動物といえます。猫や犬と比べると明らかに弱いですよ。
家で飼う場合気をつけること
猫を飼っている人が、うさぎも同じように扱うと骨折してしまう可能性があります。
猫は高いところからジャンプしても平気ですが、うさぎはダメです。
へやんぽ(部屋の中を散歩)中に、ぴょんぴょんと高いところに登れる場所があって、そこから落ちてしまったら骨折してしまうかもしれません。
ただ、過敏になりすぎるのもおかしな話で、ちょっとの高さもダメということではありません。そんなに柔でもありません。
また、骨折しやすいからといって、危なくないよう運動させないのも問題です。ストレス発散の他、骨を強くしたり、筋力をつけたりするためにも、へやんぽはした方がいいです。
部屋の安全な環境を整えつつ、運動もさせるようにしていくことが大事です。
さて、高いところというと立ったままの抱っこがあります。
かわいいから抱っこしたいと思っても、うさぎは高いところが怖いです。地上と穴を行き来していた動物でして高いところに慣れていませんから、持ち上げられると怖がる傾向にあります。
それと捕食動物であったことから、抱っこが捕まえられるという感覚にもなります。
ですから、慣れていないと逃げようとします。また、抱き方が悪くて暴れるかもしれません。
先ほども触れましたが、後ろ足の筋力はある方ですから逃げる力が強いです。
そうなると、落ちる可能性があります。
人の抱っこの高さでも、落ちると十分危ないです。打ちどころが悪ければ骨折になることも。
ですので、うさぎの抱っこは座ってするのが基本です。
落ちても大丈夫な高さで抱っこしてあげてくださいね。
もし骨折したら、飼い主さんは早く気づいてあげることが大事です。
足を上げて歩いている等、歩き方がおかしい状態がみられたら受診が必要です。痛い場合は、じっと動かなくなることがあるので、この時も骨折の可能性があります。
まとめ
うさぎの骨折について紹介しました。
うさぎの骨は弱い傾向にあります。
高いところには気をつけてくださいね。抱っこする時は座ってするのが基本ですよ。(おわり)