「おどける」という言葉があります。意味としてはふざけたり、滑稽なことをすること。
これを漢字では、「お道化る」と書けます。
道化師とは何かというと、ピエロのことなんです。ピエロと同じくハーレクインも道化師のこと。
そしてその名の品種のうさぎがいるんです。
何で道化師と呼ばれるのでしょうか。このうさぎについて紹介しますね。
ハーレクインって何?
ハーレクインは英語で「Harlequin」。
フランス語で道化師を意味する「Arlequin(アルルカン)」という言葉が元になっています。
このアルルカンを英語読みすると、ハーレクインということですね。
道化師を意味する言葉はたくさんあります。
- ピエロ
- クラウン
- フール
- ブッフォン、
- ハーレクイン
ハーレクインはヨーロッパ中世の即興演劇「コメディア・デラルテ」の登場人物、「アルレッキーノ」からからきています。
アルレッキーノ→アルルカン→ハーレクインという流れ。
この登場人物は猫の面をかぶって、赤・青・緑のまだら模様の衣装を着ています。ずる賢くて人気者。
ちなみに「ピエロ」という言葉も同じくコメディア・デラルテから来ています。
ペドロリーノ(Pedrolino)→ピエール(Pierre)→ピエロ(Pierrot)。
女性だと、ハーレクインというと、恋愛小説・漫画を思い浮かべるのではないでしょうか。
カナダにハーレクインという名称の出版社があって、日本でも恋愛小説の一つのレーベルとして確立されています。
「王道ラブロマンス」とも、あるサイトでは紹介されています。
さて道化師と呼ばれるうさぎについて紹介します。
ハーレクインという品種のうさぎ
ハーレクインという品種は以下のうさぎです。
顔が縦に色が分かれているのです。変わっていますよね。
体は頭からお尻にかけて、縞模様になっているのが特徴。
体の模様が縞々になっているのは、この品種だけですよ。
ブロークンと呼ばれる模様は、きれいな規則性はありません。
ダッチ種は2色に分かれていますが、頭部分とお尻部分に色がついているだけです。
この縞々になっているハーレクインの模様はうさぎでも珍しいんです。
道化師は顔半分が色違いのマスクやペイントがありますのが、それに似ているので、このような名前になっています。
猫でも顔半分色違いのがいますが、これは偶然というか、たまたま。
こちらは、品種として存在しています。
このうさぎの模様柄の面白いのは、顔だけでなくて、前足・後足、耳も色違いになります。
- 白である顔の左半分→そちら側の耳と前足・後足は黒
- 黒である顔の右半分→そちら側の耳と前足・後足は白
この品種すべてのうさぎがこうなるわけではありません。アメリカのうさぎ協会(ARBA)では、この模様が理想とされます。
原産国はフランス。
ダッチ(2色のうさぎ)と野生のアナウサギを交配して生まれました。
なので、このうさぎも2色です。
- ジャパニーズ(オレンジ+(ブラック・チョコレート・ブルー・ライラック))
- マグパイ(ホワイト+(ブラック・チョコレート・ブルー・ライラック))
体重は3~4.5㎏ほど。大きなサイズの部類に入ります。
お値段も、なかなか高めです。この写真のショップでは、10万円弱で販売されていますね。
日本のショップでは販売されていないことはないですが、手に入れにくい品種ではあります。
性格はというと、穏やかで好奇心旺盛。人の注意をひきたがる愛らしい性格をしています。
※参考:新うさぎの品種大図鑑(町田修 著)
まとめ
道化師と呼ばれる品種のうさぎ、ハーレクインを紹介しました。
顔は半分色違い、体は縞々の珍しい模様のうさぎです。
日本では存在自体が少ないので、家で飼っている人は少ないでしょう。
私も一度は生で見てみたいうさぎです。(おわり)