「このうさぎ、とってもきれいなブルーね!」
これを聞いて、うさぎの知識のない人なら「?」となるのではないでしょうか。
「青いうさぎなんているわけないでしょう」と。
しかしブルーのうさぎはいるのです。このトリック、謎を少しだけ解いてみます。
ブルーのうさぎとは?
最初から余談になりますが、「あおいうさぎ」というワードを聞いたら、「あれ、聞いたことあるな」と思った人も多いのではないでしょうか。
これは、「碧いうさぎ」として、酒井法子さんが歌った曲だからです。
この人は、もう何年も前になりますが、事件を起こしてから、とんとテレビでは見かけなくなりました。それまでは、清純派アイドルとして人気を博していたのです。
それは日本だけでなくアジアでも。
だいぶ前になりますが、私が中国に行った時、歌手のブロマイドが店先に並んでいるのを見ました。
「あっ、酒井法子だ!」
外国で日本に関するものを見つけると嬉しくなるものです。「机器猫(ドラえもん)」も中国では有名でしたが、酒井法子さんも人気だったのです。
その彼女は、今では本当にテレビでは見かけなくなりましたね。
話は逸れてしまいましたが、ブルーのうさぎです。
ブルーといっても「青」では当然ありません。自然界では、青い色をした動物はほとんどいません。
動物に青い色素というのはないからです。ただ、光が反射して青くみえるのはいますよ。鳥とか虫に青く見えるのはいます。
クジャクとか青くみえますね。
花も青い花というのはないでしょう。自然界ではあり得ないのです。
サントリーがかつて「青いバラ」に挑みました。最先端のテクノロジーで叶えましたが、それほどあり得ないものなのです。
さて、話は戻しますが、青でなければ何なのでしょう。
答えは、「黒に近い灰色」です。
この黒に近い灰色がなぜ、ブルーなのかという謎ですが、「青みがかった灰色」とされるからです。灰色の部分ではなくて、「青みがかった」という点が強調されたのです。
一般人から見ると、灰色にしか見えませんが、うさぎの世界では「ブルー」なのです。
公式には、上毛はダークブルーで、下毛がミディアムブルーとされています。
「アメリカン」と呼ばれるうさぎの品種が、最も濃いブルーを持つと言われていますが、私みて見たところ、言われればブルーぽいかなという感じです。
でも、その常識がなければ、灰色にしかみえないでしょう。
猫のロシアンブルーをご存じでしょうか。高級猫として有名な猫です。ブルーというワードが入っていても、こちらも灰色です。
もう一つの灰色
実をいうと、うさぎの色にもう一つ灰色にあげられるものがあるのです。
それが「ライラック」。
このライラックは、先ほどのブルーのよりも薄めの灰色です。
しかし、ライラックというと、紫色の花なのです。
ライラックは紫色の花なのに、うさぎの色では、薄い灰色・・・。
これは、実をいうと、体の上毛がピンクがかったグレー、下毛が青みがかったグレーとされる品種だからです。
ピンクと青を合わせると紫っぽいということ。でも私も含めて、一般の人にはなかなか紫には見えないのではないかと思います。
うさぎカラー豆知識
うさぎには、
- セルフ
- シェイテッド
- アグーチ
- タンパターン
- ブロークン
- その他
という色のグループがあります。今回は、セルフだけ紹介します。
セルフグループは全身同じ色です。
カラーは、ブラックとチョコレートと、ホワイトブルーとライラックがあります。チョコレートは、その名の通りの色です。
ブラックの薄くなったものをブルー、チョコレートの薄くなったものをライラックと呼びます。
ホワイトは、「ブルーアイドホワイト」、「ルビーアイドホワイト」という目の色で分類されたものもあります。
セルフは単色系と覚えておけば大丈夫です。
まとめ
うさぎの色の謎を、少しだけ解いてみました。
まだまだ、カラーバリエーションが多いので、できたら少しずつ紹介します。(おわり)