ロップイヤーはたれ耳が特徴的でとってもかわいいですよね。
ロップは英語では「lop」。「ぶら下がる」、「垂れる」という意味です。
日本ではネザーランドワーフと同じくらいの人気がある品種です。ペット用として品種改良されて誕生したうさぎですよ。
ここではロップイヤーの大きさなどの特徴や飼い方について紹介します。
ロップイヤーの種類・大きさは?
ロップイヤーには5種類あります。
ホーランドロップ
これはネザーランドワーフとフレンチロップイヤーを掛け合わせたもので、小さくて丸みのある体と垂れ下がった耳が特徴です。
また、クラウンと呼ばれる耳の根元から頭にかけて生えているフワフワした毛も特徴的。
ホーランドロップイヤーは穏やかな性格で人懐っこいですね。スキンシップが好きなので、アメリカではセラピーに活用されている品種でもあります。毛色も30種類以上あります。
- 大きさ 1~1.8㎏
イングリッシュロップ
地面につくほどの長い耳が特徴的なロップイヤーです。耳を広げると70cmを超えることも。超長い耳が特徴のうさぎです。
性格は大人しく従順で甘えん坊のところがあります。
- 大きさ 4~4.5㎏
ミニロップ
「ミニ」とはつきますが、ホーランドロップより大きいうさぎです。
性格は温厚で人懐こいです。
- 大きさ 2~3㎏
アメリカンファジーロップ
通称「アメファジ」と呼ばれる品種です。ホーランドロップとアンゴラを掛け合わせたもので、長い毛が特徴。
長毛であるのも特徴です。人懐っこくてしつけがしやすいウサギです。
- 大きさ 1.5~2.5㎏
フレンチロップ
フランス原産のうさぎです。
バタフライラビットとイングリッシュロップイヤーを掛け合わせた品種で、体が大きいのが特徴。
耳はイングリッシュロップイヤーほどではありませんがかなり長く、広げると40cmほどになるものもあります。人なつっこく穏やかな性格です。
- 大きさ 1.5~5㎏
※参考:新うさぎの品種大図鑑(町田修 著)
寿命や価格は?
ロップイヤーの寿命は5~8年ぐらいです。長生きすると10年以上は生きるでしょう。他の種類と比べて、特に短い長いはありません。
ロップイヤーの価格は2~8万程度。
いずれの種類も血統書付きのものが高くなっています。
血統書付きのうさぎを飼いたい場合はブリーダーやウサギ専門店で尋ねてみてください。
飼い方で気をつけることは?
ロップイヤーは耳が長いので耳の病気にかかりやすいです。
耳垢が溜まると外耳炎になることがあります。なので、常に耳を清潔な状態にしておく必要があります。耳用の洗浄液とペット用の綿棒でこまめに耳の掃除をしてあげてください。
耳垢が溜まりすぎたり掃除をしているのにすぐ溜まるという場合は、耳の病気かもしれないので動物病院で診てもらってください。
また、耳が垂れているので熱が逃げにくいため暑さに弱いです。
それで、ケージを風通しのいい場所に置いたり、空調を調節して20~25℃になるようにしましょう。夏はケージの中に保冷材を入れたり、冬ならヒーターを入れる必要があるかもしれません。
それから、毛球症にならないようにブラッシングをしてあげることも必要です。
ブラッシングは背中とお腹だけします。耳やお尻はデリケートな部分で、皮膚を傷つけてしまうことがあるためブラッシングは避けましょう。
ブラッシングの頻度は週に2回程度です。ただ、春と秋は毛が生え替わる時期なので毎日してあげてください。
耳掃除もブラッシングもスキンシップを兼ねて自然にできるようにしてください。嫌がるのに無理に押さえつけてするとストレスになるので絶対にしないでくださいね。少しづつ慣れさせてください。
また、鼻の周りが汚れていたら水に濡らした綿棒で軽くふき取ります。
お尻も同じようにしてあげてください。ウサギはお風呂に入れられないので、どうしても体臭が気になるときには、ペット用の脱臭スプレー等を使用してくださいね。
それから、ケージに入れっぱなしだとストレスがたまるので、時々ケージから出して遊ばせてあげてください。その際には、じゅうたんやカーペットを保護したり、危険なものは片づけるなどしてくださいね。
まとめ
ロップイヤーについて紹介しました。
ホーランドロップのように人気のあるうさぎから、イングリッシュロップのように珍しいうさぎまで様々です。
耳が垂れているので、耳の病気にかかりやすいことと、暑さに弱いことが特徴。飼うならこの点を十分にケアしてあげてくださいね。(おわり)