「ケージ」と「ゲージ」。
飼育箱としての意味で使う時、「ケージ」と言っている人や「ゲージ」と言っている人がいます。どっちが正しいのでしょうか。
濁点一つだけの違いしかないので、分かりにくいですよね。
ここでは、「ケージ」と「ゲージ」の意味と違いについて紹介します。参考にしてください。
間違いやすい「ケージ」と「ゲージ」
まず、ケージは英語で「cage」。
「檻」や「かご」という意味です。
エレベーターのかご室を意味するエレベーターケージや、他には、自転車に飲み物を置いておくことができるボトルケージといった使い方があります。
ケージは、「箱」「入れ物」という意味合いを持つ言葉。
ですので、飼育箱としての意味は、「ケージ」が正しいです。
一方、ゲージはというと、英語で「gauge」。「計測器」、「計器」という意味です。
プレッシャーゲージは圧力計、エアーゲージといえば空気圧計のことですよ。
このように本来は違う意味なのですが、今では、「ゲージ」でも「箱」としての「ケージ」と同じ意味を持つようになってきています。
動物を飼育・搬送するための檻、籠(ケージ。英単語 cage に由来する。「ゲージ」は本来は誤用) 引用:ウィキペディア
ウィキペディアでも、本来は誤用としながらも、ゲージでも同じ意味になっていると解釈しています。
言葉は、例え違っていても皆が使えば、次第に正しい意味になります。日本語にも、そのような言葉は他にもたくさんあります。
誤用が定着した言葉はたくさんあるのです。
例えば、「消耗品」という言葉。
これは「しょうもうひん」と今では読みますが、昔は「しょうこうひん」でした。誰かが誤用して、そのまま広まっています。
心神耗弱は「しんしんこうじゃく」と読みます。「耗」は「こう」と読んでいますよね。本来の読み方は「こう」なんです。
garageとは?
ケージとゲージを分かりにくくさせている言葉があります。
「garage」です。
「ゲージ」の「gauge」と似ていますよね。こちちは、「ガレージ」です。ガレージとは、「車庫」のこと。
車庫というと、箱の形状をしていますから「ケージ」に近いイメージがあります。
ですので、この「ガレージ」も、分かりにくくさせている原因の一つです。
まとめ
飼育箱としての言葉は、「ケージ」が正解です。
「ゲージ」は「計器」、「計測器」という意味です。でも、ゲージでも間違いではなくなってきていますよ。
実際、「ゲージ」で検索しても、「ケージ」の商品が検索結果出てきます。
いずれ、どちらでも良いというようになりそうな感じです。(おわり)