毎年12月頃から流行しはじめるインフルエンザ。
11月中に予防注射を済ませる人も多いはず。
さて、もしインフルエンザにかかったらどうしようと思ってしまいますが、ペットのうさぎにもうつってしまったらどうしようと考えてしまいますよね。
インフルエンザはうさぎにうつるのか、そんな疑問に答えていきます。
うさぎにインフルエンザはうつるか?
結論から話すと、現段階ではうさぎにインフルエンザはうつりません。
まず、ペットがインフルエンザにかかったというのは聞かない話です。犬や猫もインフルエンザにかかったという話は日本では聞かないでしょう(アメリカではあります)。
これはざっくりとしたイメージでいうと、型が合わないからです。
インフルエンザウイルスが体の中に入ってきて、細胞表面に結合するかどうか。
専門用語としては細胞受容体(レセプター)が違うからですが、簡単に言うと型が合わないからです。
体の中の構造でインフルエンザウイルスを受け入れるのかどうかという部分で、型が合えば感染しやすいですし、型が合わなければ感染しません。
イメージとしてはジグソーパズルのピースみたいなもので、形が合えばはまりますが、形が違うとはまりません。
はまらなければ感染しないということになります。
インフルエンザウイルスについて
インフルエンザウイルスですが、3つに分けることができます。
- A型インフルエンザウイルス
- B型 〃
- C型 〃
C型インフルエンザは、4歳児以下の幼児にかかり症状としても鼻水程度です。大人は免疫を持っていますし、ほぼ問題ならない症状で済みます。
問題になるのはA型。
A型インフルエンザウイルスは変異型のウイルスです。
今年はワクチンの効き目があうかな、なんて話がありますが、これがその理由です。変異して合わなくなる場合があるということですね。
A型でも亜種が「H1N1」「H5N2」「H7N3」など126種類あります。
鳥インフルエンザというのを聞いたことがあるでしょうが、これはA型に分類されます。
鳥インフルエンザは直接人間に感染しないとされていました。
これは前章で説明した通り、型が合わないから。
しかし1997年の香港で鳥インフルエンザの人への感染がありました。変異型のウイルスなので、人に感染しやすい形で変異したんです(H5N1型)。
このA型の変異性が怖いもので、アメリカでは犬インフルエンザと猫インフルエンザの感染事例があります。
変異を繰り返して他の動物に馴化(じゅんか)し感染していったわけです。「馴化(じゅんか)とは「順応、変化に適応していくこと」という意味。
だから、最初にうさぎには今のところかからないと説明しましたが、馴化によって今後ペットの動物にもかかる可能性はあります。
A型は変異型ですから、どのように進化するか分からないということです。
さてインフルエンザB型ですが、B型も人にかかります。A型よりも、B型の方が症状は軽い傾向にあります。
A型のように大きな変異は起こしません。また、かかるのは人だけで他の動物にはかかりません。
ですから、B型はうさぎには心配ありません。
インフルエンザがかかるかどうかを心配するならA型。
A型は変異型ウイルスですので、どう変異していくか分かりません。しかし、今のところはうさぎに対しては心配ないようです。
※参考文献:wikipedia
まとめ
うさぎはインフルエンザにかかるかということについて解説しました。
今のところ、うさぎにはかかりません。
ただ、A型インフルエンザは変異型ですので、今後はかからないとは必ずしも言えません。(おわり)