「うさぎと仲良くなりたい」
そう思いますよね。
仲良くなれば近くで見れますし、触らせてもくれます。
動物行動学で有名なヘディガーという先生がいます。この人の理論から、警戒心の強いうさぎと仲良くなる方法を紹介します。
距離を意識するのが大事!
動物行動学で有名な先生に、ヘディガーという人がいるんですが、その人の理論に「逃走距離」と「臨界距離」というのがあります。
- 逃走距離・・・近づくと逃げていってしまう距離
- 臨界距離・・・近づくと攻撃をしかけてくる距離
これはうさぎだけの話ではなくて、動物全般を対象にした理論です。
逃走距離はその動物にとって安全な距離。その距離をさらに詰めると危険を感じ、逃げていってしまう距離です。
その動物にとって逃げ切れる、安全だと思う距離です。
次に臨界距離です。
これは身を守るために逆に攻撃をしかけてくる距離のことです。
臨界距離は逃走距離よりも狭い範囲になります。
この理論を分かりやすく知るには、熊の例が良いでしょう。
例えば、山の中で熊にケガを負わされたというニュースが度々あります。
これは実をいうと「ばったり出会ってしまった」場合が多いんです。
お互い近くにいるのが分からず、出会ってしまった!
熊も実をいうと人間が怖いんです。目の前に人間がいたら、熊も自分を守るために攻撃をするのです。
これが臨界距離に入った場合です。
逆に遠くにいて熊が人間の位置がが分かったら話は違ってきます。
例えば、鈴をつけて「ここに人間がいるよ」と遠くから合図で知らせることができたら、基本的に熊も人間が怖いので逃げていってしまいます。
これが逃走距離です。
だから、鈴って意外と役に立つんです。
山へ行く時で熊が怖いなら、やはり鈴を持っていくべきですね。
一番危ないのはばったり会うことです。
しかし、山に食べ物が少ない年など狂暴化しているケースが見られる場合は、遠くからでも襲ってくることもあり得るので注意が必要です。
うさぎと仲良くなる方法
「逃走距離」の考え方を知ると、うさぎと仲良くなる方法に役立ちます。
自分の身を守るために逃げていってしまうのは当然のこと。
追っかけていては仲良くなれません。
どれくらいの距離で逃げていってしまうのか、これをまず知っておきましょう。
うさぎが安全と危険の距離を感じるポイントですね。
この前、うさぎと触れ合える場所に行ってきたので例を挙げてみます。
柵の中で放し飼いにされているうさぎたち。その中に入れば自由に触れ合えることができます。
最初は、人間にどれくらい慣れているか確かめるため近づいていってみました。
すると、みんな逃げていってしまいます。
ふれあいコーナーだから、もうちょっと慣れているかなと思ったのですが、見事に逃げていきました。
仲がよくない段階で、うさぎに触ろうとしても逃げていってしまいます。
うさぎも捕まえられるのではないかと思って怖いのでしょう。
近づいて逃げていくのなら、うさぎと仲良くなる方法として「待つこと」です。
怖くない存在であることを知らせるためです。
そこはでっかいフレミッシュジャイアントがいるのですが、このうさぎはすぐに触らせてくれました。
しかし、その他のうさぎは触らせてくれません。
幸い、誰もお客さんはいなかったので、余裕を持って接することができました。
しばらくすると、ちらりちらりとこちらに興味を持っているうさぎが一匹現れました。
こちらに近づいてきてくれるうさぎがいます。
怖さがおさまってきたのでしょう。
時間をかけたら、どんどん距離感を縮めることができました。そうして、一匹が背中のあたりを触らせてくれました。
もっと時間をかければ、より多くのうさぎと仲良くなれたでしょう。
このように動物と仲良くなる方法は「待つこと」。この方法がおすすめです。
まとめ
逃走距離と臨界距離を紹介しました。
逃走距離を知ると「待つこと」がうさぎと仲良くなる方法として大事なのが分かります。
静かに待っていれば、次第に近づいてくれるうさぎがいます。
すべてのうさぎにあてはまりませんが、この方法がおすすめですよ。(おわり)