「うさぎの歯は何本あるのかな」
と、うさぎを飼っていたら気になるかもしれません。
ここでは、うさぎの歯は何本あるのか、また他の動物の歯に関するトリビア(豆知識)を紹介します。
うさぎの歯は何本?
うさぎの歯は全部で何本かというと28本です。
まずは上から。
切歯2、小切歯2、臼歯12
次は下部分。
切歯2、臼歯10
の計28本です。
切歯は門歯ともいいます。一番前というか正面にある歯のこと。
うさぎの切歯は特徴的で、上あごは切歯の後ろに小切歯があるんです。下あごにはありません。
前歯の後ろにもう一本、歯が隠れているってことです。
臼歯は例えば草をすりつぶす部分です。
上あごには、6本ずつで計12本、下あごには、5本ずつで計10本。
上と下で数が違うんです。
動物の歯の本数一覧
哺乳類
他の動物の歯の本数は、
うさぎ | 28(本) |
猫 | 30 |
犬 | 42 |
ネズミ | 16 |
モルモット | 20 |
猿 | 32 |
馬 | 40 |
豚 |
44 |
牛 | 32 |
ねずみが16本と少ないですが、哺乳類は30~40本程度の本数です。
草食動物と肉食動物では、本数は違うのかと思いきや、大して差はありません。
ただ、歯の形状は違います。
肉食は肉を噛み砕くために鋭くなっているのに対し、草食は草をすりつぶすため臼歯と呼ばれる部分が平らになっています。
馬は、顔が長いからもっと歯があってもよさそうな気がしますが、切歯と臼歯(草をすりつぶす歯)の間に歯がない空間があるんです。なので、40本と平均的な数です。
うさぎも同じく、切歯と臼歯の間に歯のない空間がありますよ。
ちなみに人間の歯の数は32本なんですけど、奥にある親知らず(第三大臼歯)を含めないと28本が標準になります。親知らずが生えている人といない人がいるんです。
鳥類
そういえば、鳥って歯は何本あるのかな~と思うかもしれませんが、鳥に歯はありません。
鳥は食べる時は、丸のみしているイメージがありますよね。
口で細かく砕くのではなく、飲み込んで胃の中で砕いているんです。
鳥には胃が二つあって、一つは消化液で溶かして、もう一つの胃は食べ物をすりつぶす役割があるんです。
ここは、いわゆる「砂肝」と呼ばれる部分。
焼き鳥で砂肝というのがありますが、ゴリゴリしていますよね。この部分ですりつぶしています。
鳥になぜ歯がないかといったら、「空を飛ぶため」なんです。
空を飛ぶためには、体を軽くしておかなければなりません。歯があったら重たいんですね。
ですから、歯がありません。
そして飛ぶために骨も軽いんです。骨密度が小さくて飛びやすくなっています。
うさぎも同じく骨は軽いです。
うさぎは飛びませんが、捕食される側の動物なので、体を軽くして逃げやすいようにしておくように進化してきました。
魚類・爬虫類
魚類・爬虫類には歯があります。
歯はあるんですが、歯の数に関しては資料がなく詳しくは不明です。
でも、サメやワニを思い浮かべると、恐ろしい歯が沢山並んでいますよね。
中には3000本の歯が並んでいるサメもいるそう。哺乳類とかの比較にはなりませんね。
歯って一列に並んでいるものという先入観がありますが、サメを例に挙げてみると、後ろに何列も歯が並んでいるんです。
魚のコイの歯も面白いです。
エサをあげる時、パクパクさせていますが、口を見ると歯がありませんよね。でもコイは喉に咽頭歯と呼ばれる歯があるんです。
そこで噛み砕いているんですよ。見えない所に歯の役割をする部分があって、そこで噛み砕いています。
ついでに雑学として、亀にも歯はありません。
「亀に噛まれたら・・」
なんてよく聞きますが、歯がないんです。歯がないんですけど、口の周りが硬いので、歯があるように錯覚してしまうんです。
しかし、噛む力は強いので、指を近づけてはいけませんよ。
まとめ
うさぎの歯とその他の動物の歯に関して紹介しました。
うさぎの歯は全部で28本あって、上と下では数が違います。前歯の後ろにもう一つ歯が隠れているのが特徴的です。
動物の歯に関しては、普段あまり考えることはないですし、実生活に役立ちはしないでしょうが、トリビアとして知っておいてくださいね。(おわり)