先日、「この差って何ですか」というテレビ番組で、人間の耳は年齢によって聞こえる音と聞こえない音があるという内容を放送していました。
人間は歳をとると高い音は聞こえなくなっていくんです。
自分は聞こえないけど、他の人は聞こえる・・・
そんな不思議な感覚がヒトと他の動物でも当てはまります。音の高さというのは、動物によって聞き分けられる範囲が違います。
ヒトと他の動物ではちがうんですね。うさぎの場合も紹介します。
音の高さと大きさの違いは?
まず、間違いやすいところからですが、音の高さと大きさは違うものです。
単位でも、
大きさは「デシベル(db)」
高さは「ヘルツ(Hz)」
となります。
大きさは、騒音の度合いでよく使われます。目安としては、
- 木の葉のふれあう音・・20db
- 普通の会話・・60db
- 電車が通る時のガード下・・100db
人間が聞こえる限界は130dbあたり。それ以上は耳の限界で機能しなくなって聞こえなくなる、ということです。
いわば、耳が壊れてしまうということです。人間の耳は繊細にできているので、大音量で長時間音楽を聴くのは耳によくありませんよ。
さて、次は音の高さです。
人間の耳はどれくらいの高さまで聞こえるかは、周波数(ヘルツ、Hz)によってあらわすことができます。
周波数とは1秒間に何回振動するかの数。ヘルツは音の高さを表します。
ピアノの例が分かりやすいです。一番左が低い音、一番右が高い音。
低い音は周波数が低くて、逆に高い音は周波数が高いとなります。
人間は歳をとると高い音から聞こえなくなっていきます。ユーチューブに周波数でおおよその耳年齢が分かる動画がアップされていますよ。
これで、自分は年齢相応なのか、良いのか悪いのかが分かるわけですね。
ただし、残念なことに、ユーチューブは16000ヘルツ以上の高さの音はカットされる仕様です。
ですから若い人でも30歳あたりから聞こえるはずです。私20歳なのに30歳あたりから聞こえる!と心配になってしまうかもしれませんが、そのような仕様なんです。心配しないでください。
テレビもそうなんですよ。
テレビも、ある音の高さ以上は放送してはいけなくなっているようです。
「この差って何ですか」の番組内でも、「これ以上の高さは放送できません」と紹介していました。
理由は考えれば簡単。
高い音は年配の人は聞こえないからです。
うさぎの聞こえる周波数帯は?
人間の聞こえる高さ(周波数)は、12~23000ヘルツ程度です。
対してうさぎは360~42000ヘルツ。
低い音は人間に分があるものの、高い音は人間の2倍程度聞き分けられるということです。
他の高音域を聞き分けられる動物も紹介しますね。
動物 | 最小(ヘルツ) | 最大(ヘルツ) |
ヒト | 12 | 23000 |
ウサギ | 360 | 42000 |
イヌ | 15 | 60000 |
ネコ | 45 | 64000 |
イルカ | 20 | 150000 |
コウモリ | 1200 | 400000 |
イルカやコウモリは抜きんでてよく聞こえます。桁が一つ違います。
動物は人間の聞こえない音も聞いているということですね。
うさぎが立ち止まって耳をピンとさせて、周りの様子をうかがっている時があります。そんな時は、人間の聞こえない音が聞こえて気になっているのかもしれません。
人間の聞こえる限界23000ヘルツを超える音って何?
という疑問があります。
人間の聞こえない領域の音は「超音波」と言われます。超音波洗浄機や、超音波検査というように私たちの暮らしに役立っていますよ。
人工的に作られたものだけではなくて、自然界でもあらゆるものが超音波を出しています。
音波は、物の振動によるもの。
色んな所・レベルで物が振動しています。
そして、高い音、低い音を発生させているけど、人間の耳の範囲外の音は聞こえないだけなんです。
まとめ
音の高さ(周波数)について紹介しました。
うさぎの耳は人間の2倍以上の高さの音を聴くことができます。
良く聞こえるのは自然の中で生き抜くため、危険を察知する能力に長けているためです。
立ち上がって耳をピンとさせて、周りの様子をうかがっている時、人には聞こえない音が聞こえて気になっているのかもしれませんよ。(おわり)