うさぎの視野(見える範囲)ってどれくらいだろう?
そう思いますよね。
草食動物は一般的に視野は広いです。周りの肉食動物から身を守るために目も進化してきました。
ではうさぎはどうでしょうか?
あと、目の前の餌が見えないってホントでしょうか?
うさぎの見える範囲は?
うさぎも草食動物ですから見える範囲は広いです。目が少し飛び出ていて、顔の横についていますよね。
360度見渡せるのです。
馬の場合は350度。草食動物は狙われる立場ですから、広く見渡せるように進化していったのですね。
逆にいえば、目の位置を見て草食動物か肉食動物か見分けられるということも可能ということですね。
顔の横に目がついているということは、片目で片方ずつの世界をみているということなります。
実をいうと片目で見る世界は遠近感がとれません。
遠近感とは遠くか近くに見える感じのことです。
例えば人間は両目で世界を見ていますよね。片目をつむって見渡すと遠近感がはっきりしません。これと同じです。
うさぎは遠近感がはっきりしないぼやっとした世界を見ています。
うさぎは、敵がいるかどうか判別できることが大事。狙われる立場の為ですから広範囲を見られる目のほうがメリットが大きいのです。
それに比べて肉食動物は遠近感が大事です。
獲物の位置がずれていては捕まえることができません。目は前についていて、人間と同じく遠近感をとりやすい目になっています。
うさぎは視力は悪いです。
敵を察知するため視力も進化したのかと思いきや、あまりよくありません。ただ、優れた聴力を持ち合わせていますので、そちらでカバーしています。
うさぎは餌が見えない?
猫の場合ですが、手の平から餌を与える時は、まず餌を見て臭いをかいでから食べ始めます。餌が見えているので迷いはありません。
しかし、うさぎの場合は手の平から餌をあげる時に臭いを嗅いで手のひらをまさぐって食べますよね。
ピンポイントで餌に口が行きつきません。
このことからも餌は見えていないのだろうということが分かります。
でもこれは顔の造りをよく見れば分かります。目は顔の横についていますし、口元は鼻の部分が邪魔をして見えにくいのです。
見えなくても、鼻が利きますので問題ありません。嗅覚と口元の触覚が非常に優れているので、見えなくても判別して食べられます。
まとめ
今回は、うさぎはどれくらい見えるかについて紹介しました。
草食動物ですから360度見渡せますよ。
でも、片目でみている世界ですから遠近感がはっきりせずぼやっとした世界です。
あと、口元が見えないというのは意外だったのではないでしょうか。
餌をあげる機会があったら是非確かめてください。うさぎのクンクン鼻動かして食べる姿もかわいいですよ。(おわり)