小学生の時、学校で何か生き物を飼育していましたよね。
メダカやザリガニ、金魚と言った水中の生き物からハムスターなど動物を飼育しているところもあります。
動物では、うさぎを飼育していたところが多くあります。でも猫や犬を飼育していたというところはあまり聞かないでしょう。
なぜうさぎなのでしょうか。
ここでは、この疑問について掘り下げてみます。
なぜ小学校でうさぎを飼育するの?
学校で生き物を育てるのは、小さい動物を思いやる心を持って豊かに育ってほしいということから飼育しています。
「命の大切さ」を学ぶためですね。
それで、うさぎを飼っている所があるんです。
でも犬や猫の方がペットとして多くの人が飼っているのに、どうして小学校ではうさぎが選ばれるのか、ちょっと不思議ですよね。
なぜ、うさぎを飼育するのか紹介します。
犬や猫のようにそれほど鳴かない
犬や猫は良く鳴きます。その声が怖い、という子も多いでしょう。しかし、うさぎは犬や猫のように鳴きません。
どういうことかというと、うさぎには声帯(のどの奥にある声を出すところ)がありませんから大きな声で鳴けないのです。
「キーキー」や「プープー」といった音は出しますが、これは声帯とは関係がない音です。
授業中、鳴き声や吠える声がしたら、気になって勉強に身が入りませんよね。なので大きな声を出す動物は避けられるのです。
犬や猫のように噛まない
犬や猫って噛み癖があります。そして牙を向けることも。何かあった時、人を噛む恐れもあります。
その点、うさぎは温厚な動物なので人を噛みません。
餌を手の平であげる時、少し歯があたったかな程度はありますが、犬や猫程ではありません。
飼育している動物が噛んでしまっては、子どもたちに危険が及びますよね。
という点で飼育にはうさぎが選ばれるのです。
昼間起きない
うさぎは明け方や夕暮れ時(薄明薄暮性)に活動する動物ですから、日中はじっとしていることが多くなります。
そうなると、小学生が飼育しやすい状況になります。
餌やり、水やり、小屋の掃除。とってもやりやすくなるんですね。
文科科学省からうさぎを飼育例にあげられている
文科科学省(国の機関)から、「学校における望ましい動物飼育のあり方」という内容が公開されています。
その中では、「ウサギ・モルモット・ハムスター・ニワトリ・チャボが挙げられています。
小学生で命の大切さを知るために何か動物を飼うのがいいですよ、といわれている動物のなかに「うさぎ」が入っているということです。
小学校で飼育しているうさぎの種類は?
うさぎには様々な種類がいます。
実際にネーザーランドドワーフ、イングリッシュロップ、アンゴラなどのうさぎが日本で家のペットとして飼っている人も多いです。
小学校で飼育しているうさぎの種類ですが、雑種が多いです。
というのも、純血種は値段が高いですし、雑種の方が丈夫。
また繁殖させて飼っているなら当然、その子どもも雑種となりますから、小学校にいるうさぎは雑種という場合が多いです。
うさぎを飼育するのはかわいそう?
うさぎは暑さにも寒さにも弱い生き物。うさぎをペットとして飼っている人は室内で育てていますよね。
でも、小学校で飼育するとなると外で飼育することが多くなります。
なので、室内飼いしている人からみれば、外で飼うのはかわいそうだ、思う人がいるのでしょう。
けれども、外でも寒さを受けないよう工夫したりして正しい知識でうさぎを飼えば、外でも飼うのはかわいそうではありません。
大人たち、この場合は先生たちがしっかりとがうさぎの飼い方の知識を得て、すくすくと元気に育ててもらいたいですね。
まとめ
ここではなぜ小学校でうさぎを飼育しているのかについて紹介しました。
うさぎを飼う理由としてはやはり犬や猫と比べると、
- 鳴かない
- 噛まない
- 昼間起きない
というのが大きいですよ。