お月さんはうさぎがいて餅をついている、なんて話が昔からあります。
それは、その名の通り、月の模様がうさぎが餅をついている姿に見えるから。
でも一見、どう見たらそのように見えるのか分かりにくいですよね。
ここでうさぎの餅つき姿について紹介します。
月うさぎの模様とは?
月を見てみると、明るい部分と暗い部分に分かれて見えるのが分かります。
満月の夜なら分かりやすいでしょう。
その黒い部分の形がうさぎに見えるのです。
でもどのように見たら、餅をついているように見えるのだろうと思ってもしまいますよね。
輪郭に線を引いてみました。
まずは耳の部分は分かりやすいです。ここから探すと分かりやすいですね。
そして、顔があって胴体があって、手に杵を持っています。それで下に臼があって餅をついているということです。
杵(きね)と臼(うす)は、現代ではあまり使わなくなってしまいましたが、昭和の時代ではよく使われていました。
正月用に12月に餅をつくのです。
今はお供え餅を真空パックに入ったものを正月に飾っていますが、昔はそれ用の餅を12月に用意するくのです。
杵をつく人と、お餅を返す人が必要ですから一人ではできません。
たいてい家族総出でするものでした。
そして、皆出来立てをつまみ食い。
アツアツのをフウフウしながら伸ばして食べるのが風物詩でした。
そのあとは、砂糖醤油につけて海苔を巻いて食べたり、甘いあんこやきなこにつけて食べるのです。
お餅はつきたてが美味しいんです。
そういえば、餅の形も地域に特徴があって関東は四角い角餅なんですが、関西は丸餅なんですよ。
おもしろいですよね。
さて、話は逸れましたが、うさぎがせっせと一人で餅をついている姿を想像すると、いじらしくかわいらしいものですね。
月の模様の名称
月には場所によって名称があるんですよ。
全部紹介すると大変なので、うさぎの模様に関する部分を紹介しますね。
- 豊穣の海
- 神酒の海
- 静かの海
- 晴れの海
- 雨の海
- 雲の海
- 湿りの海
- 嵐の大洋
- 危機の海
- 氷の海
黒い部分は「~の海」という名前なんです。
なぜ、海という名称がついているかというと、昔の天文学者ヨハネス・ケプラーは望遠鏡で観測して、黒い部分は水のある海と思っていたからだそう。
実際にはありませんよ。
上記の名称の命名者は1651年ジョバンニ・リッチョーリとフランチェスコ・グリマルディの二人です。(wiki参考)
ちなみに人類が最初に月に着地した地点ですが、アポロ11号が③番の「静かの海」というところに着地しました。
模様でいうと、うさぎの顔・頭の部分に到着したんです。
まとめ
月うさぎの模様について紹介しました。
気になったら満月の夜に確認してみてくださいね。(おわり)