「愛兎」の読み方は?これは正式な言葉なの?

「愛犬家の皆さま、愛猫家の皆さま」

という表現がありますよね。犬や猫を愛する人達のことです。

となると、兎を愛する人は「愛兎」。当然、そう考えてしまいます。

でも、読み方はどうなのか、この言い方は正式名称なのかなって思いませんか。ここでは、この「愛兎」について一考します。

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愛兎の読み方は?

まず「兎」の読み方ですが、訓読みの「うさぎ」の他に、音読みの「と」とも読めます。

次に「愛」ですが、音読みの「あい」の他に、訓読みの「めでる・いとしい・おしむ・かなしい」があります。

名前にもよく使われる言葉ですが、名前の場合は、さらにたくさんあって、「あき・なる・さね・つね・・・」と多くの名乗り読みができます。

さて、「愛兎」ですが、「愛犬」、「愛馬」、「愛猫」と前例に当てはめて読むと、読み方は「あいと」となります。

 

というのも「愛犬」「愛猫」「愛馬」ともすべて音読み

愛は「あい」で音読み、犬は「けん」、猫は「びょう」、馬は「ば」で音読みです。

 

なので、兎の音読みは、「と」で、「あいと」になるのが自然です。愛兎家なら「あいとか」になります。

「あいうさぎか」というのも変ですよね。

 

ちなみに「愛猫」って「あいびょう」と読める人は多いのでしょうか。私は割と歳をとってから理解しました。それまでは、「あいねこ」と普通に思っていましたね。

余談になりますが、昔、ゲームセンターでクイズゲームをした時に、この読み方の問題が出ました。このゲーム、クイズマジックアカデミーといって、ネットでつながった16人と優勝をかけてクイズで争うのです。

それで、この問題を出されたのですが、だいたい半分の人は間違えていました。「あいびょう」ってなかなか読める人多くないのではないでしょうか。私もその時は間違えました。

 

さて、話は逸れましたが、読み方は「あいと」で間違いはないでしょう。「間違いはないでしょう」、というと正式な言葉ではないの?と思ってしまいますよね。

次は、この件について紹介します。

愛兎は正式な言葉?

「あいけん」と検索したら、「愛犬」と出てきます。「あいびょう」も同じ。

しかし、「あいと」と打っても「愛兎」とはでてきません。辞書を調べてもありません。

そう、正式な言葉ではないのです。

ここでは、辞書に載ったら正式ととらえますね。

正式な言葉ではないけど、使っているのです。だって、兎好きだったら、「愛犬」という言葉があったら、「愛兎」って考えます。うん、間違ってないです。

声に出して、「私、愛兎家だから」というと「?」となるかもしれませんが、文章でかいたら、分かりますよね。

 

正式な言葉ではないけど、なんとなく分かる言葉。そんな解釈でよいでしょう。

なぜ正式名称ではないのかを考えると、「世間に浸透していないから」です。

 

多くの人が使っていても、世間に浸透していなければ辞書に載りません。

例えば、「逆ギレ」という単語が辞書に載っています。怒られた方が逆に怒り出すことを表した言葉なのですが、これは昔若者が使う言葉でした。最初はテレビ番組がきっかけで使われました。

若者の間で、多くの人が使っていましたが、この段階では辞書に載りません。世間に浸透して、それを辞書編纂者が世間に浸透した言葉と確認したら辞書に載るのです。

目安としてNHKが使っていたら、世間に浸透した言葉ですね。

 

「愛兎」は世間に浸透してないばかりか、使う人も少ないです。ペットとしても、飼う人は犬や兎と比べると圧倒的に少ないです。

さらに、もう一点挙げれば、「ペットとしての歴史は短い」ということも考えられます。

というのも、兎は、江戸時代からはすでに飼っている人もいましたが、食用としてだったり、毛皮を利用することを目的として飼っている人も大勢いたのです。

「牛」や「豚」は、昔から人との暮らしになじみが深い存在ですが、主に食用として存在していました。「愛牛」とか「愛豚」という表現はないでしょう。

 

ポイントとしては、「愛」が使われるのは、「ペット」など、愛を受ける対象になります。

「犬」「猫」「馬」は、そのような食用としての対象ではなく、「ペット」として愛を受ける対象ですので、「愛」が使われるのです。

馬は「ペット」として考えると変ですけど、昔から生活の移動手段としてなじみがあります。現代でいえば、「愛車」。これですぐに分かりますよね。

 

兎は、ペットして歴史が浅いです。飼う人が多くなって、世間に浸透したら、いずれ、辞書に載るかもしれませんね。

まとめ

今回は「愛兎」について紹介しました。

読み方は「あいと」になります。辞書には載っていませんが、音読みルールを考えると、そうなります。

辞書に載る正式な言葉になるには、使う人が多くなって、世間に浸透する必要がありますよ(おわり)

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