陽の射すところで、目を細めて気持ちよさそうなうさぎ。
動物園などのふれあいコーナーでもよく見られる光景です。
人間でも気持ちのいいひなたぼっこですが、うさぎにも効果があるのでしょうか。
ここではうさぎのひなたぼっこについて深掘りします。
人間のひなたぼっこの効果は?
ひなたぼっこは人間でも気持ちがいいものです。
柔らかい暖かさに包まれて、ついついウトウトと眠ってしまうことも。
日光浴をすると人間の場合は、脳内でセロトニンといわれるホルモン物質が分泌するんです。
- セロトニンは幸せホルモンと言われて、落ち着きや心地よさに関係しストレスに対して効能がある
- セロトニンはジョギングや軽い運動することで得られる
参考:医療法人社団 平成医会
人間の場合は医学的にも証明されているわけです。
だから人間にとっては日光浴は精神的にとっても大事なことです。そして精神的だけでなく、肉体的にも大事。
というのも、日光に含まれる紫外線は体内でのビタミンDの生成を促し、ビタミンDは体内でのカルシウム吸収を促すからです。
「日光にあたらないと骨が強くならない」
なんて言われますが、このことなんですね。
人間には日光浴は必要なものなんですね。日光に含まれる紫外線はシミの原因になって嫌な部分もありますが。
うさぎのひなたぼっこは?
うさぎのひなたぼっこはどうでしょうか。
セロトニンがでるかどうかですが、これは分かりません。文献、研究結果はサイト上では見当たりません。
でもひなたぼっこをしているうさぎは何となく気持ちよさそう。もしかしたら出ているかもしれません。
次はビタミンDですが、うさぎは日光によるビタミンDと関係なくカルシウム吸収できるという説と、ややはり日光でカルシウム吸収をしているという説があります。
まず必要ないという説ですが、家で飼っているうさぎの元はヨーロッパアナウサギ。
穴の中で生活していた動物ですし、薄明薄暮性(夕方、明け方に活動が活発になる)の動物ですから、日光のあたる時間は穴の中で過ごしていた時間が多いんです。
夜行性に近い動物は日光に当たる時間が少なく生活してきたから、日光は特に必要ないのではないかという説です。
一方、やはり日光でビタミンDを生成し、カルシウム吸収をしているという説もあります。
明け方と夕方の日光だけでもビタミンDを生成できて、また、日中必ずしもずっと穴の中にいたわけではなく日光にあたっていた時間もあったからという説です。
しかし、どちらの説にしても少しぐらいはひなたぼっこは必要でしょう。
のんびり足をのばして目を細めて気持ちよさそうな様子はみられます。気持ちよさそうなのは確か。
それに季節感を感じさせてあげることは大事なことです。
うさぎは換毛期という毛の生え変わる時期がありますよね。冬に向けては暖かくなるように、夏に向けては涼しくなるように生え変わります。
体内時計というべき、生理機能のリズムを狂わせないようにするためにも季節感を感じさせてあげて欲しいものです。
ひなたぼっこで気をつけることは?
ひなたぼっこは気持ちがいいですが、うさぎは暑さには弱い動物です。
なので、自分で日向と日陰を選ぶようにできるようにしてあげることが大事ですよ。
ずっと日光に当たっていてはうさぎも暑いですからね。
選ばしてあげることが大事です。
まとめ
野生時代にはなかなかできなかったひなたぼっこ。
人間に飼われるようになって出来るようになりました。
気持ちよさそうな姿をみると、できるだけさせてあげたいものですね。(おわり)