「うさぎの耳を触ったら冷たい・・・」
いつもと違って、触って冷たいと感じたら不安になるものです。病気なのだろうかと思ってしまいますよね。
うさぎの耳は、音を聞き分ける本来の役割の他、体温を調節できる器官でもあるんです。
うさぎの耳が冷たい場合、どうすればいいのか紹介します。
うさぎの耳には体温調節の役割も
うさぎの耳は、人では聞こえないほどの高い音も聞くことができます。
野生時代は捕食される側の動物でしたので、周りに敏感ではなくてはいけません。ですから、とっても耳がいいのです。
ですが、音を聞くだけではなく、体温を調節するための機能も耳には備わっています。
他に耳で体温調節をする動物は、例えばゾウ。
ゾウは耳をパタパタとさせている映像をよくみますが、あれは耳をうちわ替わりにして、風を送り込んで放熱しているんです。
うさぎの場合は、このようにパタパタと風を送りこんで放熱するという方法ではありませんが、あの大きい耳を立てているだけでも空気に触れる表面積が広くなり放熱できます。
耳をじっくり見てみると、血管が見えるはず。血管を空気中にさらすことによって放熱し、体温を下げることができるんです。
寒い場合はというと、縮こまって丸まり耳を下に折りたたんで、空気に触れる面を少なくします。そのように体温が下がらないようにしていますよ。
耳が冷たい時の対応は?
では、うさぎの耳を触って、いつもと違って冷たいと感じたら、温めた方が良いのかなと思ってしまいますよね。
その場合は、まずは温めてあげたほうがいいです。
うさぎの低体温を防ぐために暖房をつけるたり、下に敷くヒーターを使うなどして対策してあげてください。
また、ケージ自体が暖かくなるよう、ダンボールや毛布等をかけてあげることでも温めてあげることができますよ。
小動物用の下に敷くヒーターが販売されています。この場合はコードをかじられないよう気をつけてくださいね。
室内がフローリングなら、カーペットを敷いて下からの冷気を防ぐこともできます。
しぐさとしては、縮こまって丸まっている状況も見られれば、寒がっていると判断できます。逆にいえば、寒がっているかの判断材料として、耳を触って確認できるとも言えます。
うさぎは、ある程度寒さには強いとされていますが、急激な温度変化には弱いです。季節の変わり目等で、急激な温度変化があると、低体温になる場合があります。
低体温が続くと低体温症になりかねません。
体調がよくなければ受診も検討
部屋の温度が寒かったからという理由で低体温になる他に、他の理由で耳が冷たい場合があります。
例えば『毛球症』という症状が考えられます。
この病気は毛づくろいをしたうさぎが抜けた毛を食べてしまい、吐き出すこともなく、お腹の中に溜まっている状態のことです。
お腹の中に毛が溜まっている状態が続くとお腹が張り、飲食ができなくなり脱水症状や食欲不振になります。
この場合も考えられるので受診を検討してみてください。
まとめ
ここではうさぎの耳が冷たい時の対応について紹介しました。
耳が冷たい時は、まずは温めてあげることが大切です。
また、うさぎの生活環境で暖かくなるような対策をしてあげることも大事です。
また「毛球症」という病気で耳が冷たい場合もあるので、食欲があるかどうかも合わせてみて、受診を検討してください。(おわり)