昨今、夏でなくても暑い日が多くなってきましたね。
40℃近くなると体温より高くなってしまうので、熱中症に気をつけないといけません。
それは人間だけでなく、ペットも。
特にうさぎは暑さには弱いですから気をつけたいところです。
暑いときに使う家電といえば、扇風機です。
うさぎに扇風機はどうなのか、また、効果的な使い方について紹介します。
扇風機を当ててはダメ!
「暑いからうさぎに扇風機でもかけてあげようかな」
と思ってしまうかもしれません。
人間でも、風が当たっていると気持ちいいからですね。
でも、うさぎに扇風機の風を直接当ててはダメです。
うさぎはケージに入っていますから、ずっと風にあたっていて風が嫌になっても逃げ場所がありません。
ストレスになりますし、命にも危険が及ぶかもしれません。直接風を当てるのはダメですね。
扇風機が人間が使って気持ちいいと思うのは、以下の2つの理由です。
- 汗が蒸発する時、気化熱によって熱が奪われ体温が下がるから
- 体の表面の体温で温められている空気が吹き飛ばされるから
1つ目の汗ですが、うさぎは汗をかかない動物です。
汗が蒸発する時、気化熱によって熱が奪われ体温が下がるということは、体温調節機能であるということです。
うさぎは汗で体温調節をしていないんです。
どこでするかというと、体温調節は「耳」で行います。耳の部分の血管を空気に触れさすことによって、熱の放散をしています。
理論的には、耳に風を当てれば下がるでしょうが、現実的にはストレスがかかるのでダメです。
2つ目の、人間の体の表面の熱を吹き飛ばされて相対的に涼しく感じるのは、うさぎにも当てはまります。
だから汗をかいていない状態でも、風を当てれば涼しく感じます。
どんな動物でも、涼しいところでは寝転んだりして気持ちよさそうですよね。
うさぎにも、その点はあてはまるので、直接風は当てずに空気の流れを作ってあげることが大事です。
空気の流れを作るという意味では、扇風機は活躍します。
でも閉め切った部屋で空気の流れを作っても意味はありません。
暑い空気がぐるぐる回っているだけです。
30℃の閉め切った部屋で扇風機を回しても、30℃の空気が回っているだけです。
扇風機にエアコンのような冷却効果はありません。空気を回すだけの機能です。
効果的な使い方は?
うさぎに扇風機の風を直接当ててはいけません。
空気の流れを作るという意味で使います。
扇風機の効果的な使い方は、温度差がある所で使うこと。暑いところ同士で回していても意味がありません。
扇風機の羽根の後ろにティッシュを当てると吸い込まれるようになります。
ですから、冷たい空気を吸い込んで、暑い部屋に流し込むのが効果的。
部屋でしたら、窓際に置くのです。外の方が涼しい場合ですけどね。
暑い日ならエアコンを使うのが一番ですが、温度計をチェックして大丈夫そうな日であれば、扇風機で外の空気を入れることも大事です。
というのも、ホルモンバランスの関係で季節感を感じさせてあげることも必要だからです。
1年中、エアコンというのも良くないです。
外が涼しい場合に、窓際に扇風機置いてを使うのは良いですね。
そうすると、外の空気が家の中に送り込まれ効果的に涼しくすることができます。
そして、もう一つのポイントとして「間接風」という使い方があります。壁や天井に向けて使うのです。
照明でも「間接照明」というのがありますが、そうすると風もやわらかくなります。
やわらかい風の流れができれば、人間もうさぎも気持ちいいはずですよ。
まとめ
うさぎに扇風機を当てるのはどうかについて紹介しました。
直接風を当てるのはいけません。ストレスになってしまいます。
空気の流れをつくるという意味で扇風機は活躍します。効果的な使い方を知って、うさぎも快適に過ごさせてあげてくださいね。
でも暑い日は、エアコンを使うのが基本ですよ。(おわり)