新潟県の佐渡島に、うさぎ寺と呼ばれる寺があります。
その名は長谷寺(ちょうこくじ)。
京都の岡崎神社や埼玉の調神社は、うさぎ神社として有名ですが、こちらはお寺です。
佐渡に行った機会に、このお寺に寄ってみました。
佐渡島のうさぎ寺とは?
そもそも「佐渡」ってどこにあるか知っていますか。
佐渡は、日本海に浮かぶ新潟県の島です。アルファベットの「H」が斜めになったような形の島で、島の周囲は260kmほど。
沖縄本島に次ぐ大きさなので、結構大きい島です。
この島に行くには、飛行機か船で行くことになります。
カーフェリーがありますので、自分の車を乗っけて行くこともできます。
私の場合は、新潟県上越市の直江津というところから小木という所まで車を乗せて、往復で2万9千円でした。車の大きさによって値段は変わります。
さて、このうさぎ寺と呼ばれる「長谷寺」は山の中にあります。
ですから、行くとしたらレンタカーが便利。
というのも、路線バスはありますが、佐渡はバスの本数は少ないです。路線バスでの旅行の場合は、しっかり計画を練ってした方が良いですね。
長谷寺の歴史は長く、平安時代に創建されたそう。
建物も古くて、風格のあるお寺です。
苔むした階段、境内に立っている大杉は樹齢1000年以上。長い月日の経過を感じさせるお寺です。さて、うさぎ寺と言われるわけですから、当然うさぎがいます。
私が行った時は、境内に何匹かいました。
すべてが境内に出ているわけではなくて、ケージの中で過ごしているうさぎもいます。
山の中の静かな環境の中で、ゆったりとのんびり暮らしているようでした。
うさぎ観音とは?
冒頭の写真が、うさぎ観音です。
高さは6m。とっても大きいです。
なぜ、うさぎを祀っているかというと、うさぎに感謝を込めてなのだそう。
うさぎを境内に放して、雑草を食べてもらっています。
境内にはタンポポ、シソ、ヨモギなどが生えていて薬膳料理に使っているとのこと。
そして、牡丹の花は、花弁を使ってお酒造りに使っています。そのような事情から除草材は使えません。
雑草を食べてもらっているお礼として祀っているとのことです。
このうさぎの像ですが、夜になると目が赤く光ります。中にLEDライトがあるのです。
住職によると、本当は赤いレーザービームをつけたかったのだとか。
それは法律上無理で、目を光らせるだけにしたそうですよ。
佐渡島ってどんな島?何が有名?
さて、佐渡について少し紹介します。
佐渡島ってどんな島?何が有名?って思いますよね。
ズバリ、佐渡は「金山」と「トキ」が有名です。
佐渡は昔、日本有数の金山で、金を取るため地中に穴を掘って採っていました。今は、その坑道を見学できるようになっています。
別の場所では、砂金採り体験も出来ますね。
制限時間30分で、専用の器を使って砂の中から採ります。私は5片採れましたが、なかなか面白かったです。
鳥のトキも有名。
日本のトキは一度絶滅したんです。しかし、中国産のトキを中国からもらって繁殖させました。
その場所が佐渡のトキ保護センターなんです。
今は繁殖に成功し、トキを見ることができますよ。車を使うと長谷寺から割と近いところにあります。
近年、佐渡で人気急上昇中なのは「北沢浮遊選鉱場跡」という所。
鉱石処理場跡なのですが、蔦(つた)が壁面に生えていて、何とも趣のある所です。
「浮遊」と名前についていますし、天空の城ラピュタの世界を彷彿とさせるような場所なのです。
あと、佐渡は海が綺麗です。ドライブが好きなら佐渡1周もいいかもしれません。
車も信号も少ないので快適なドライブが楽しめます。
北にいくと、「トビシマカンゾウ」という花の群生地があります。5月~6月にかけて咲く花ですが、100万本近くあるそう。
小高い山と海と、咲き乱れる黄色い花。
佐渡に行ったならみておきたい風景です。
まとめ
佐渡のうさぎ寺を紹介しました。
大きな観音像が特徴の古いお寺です。
境内には草取りうさぎがいて、とってもかわいいです。
うさぎが好きで、もし佐渡に行ったなら立ち寄ってみてくださいね。(おわり)