ソアホックという病気をご存じでしょうか。
足裏の毛が抜けて、その脱毛した部分が炎症を起こす病気です。
英語では、「sore hock」。日本語では「飛節びらん」といいます。うさぎはこの病気にかかるのかというと、足の裏に肉球という緩衝材となるものがないためです。犬や猫にはあるのですが、うさぎにはないのです。
床が硬いことが、この病気の原因の一つです。
ですから、ケージを選ぶ際も床は考えておくべきところなのです。
ソアホック(飛節びらん)にならないためには?
まずソアホックにならないために考えてあげることは、足裏に負担がかかっていないかということです。
床が金属のメッシュになっていると、硬いですし、一点にかかる負荷が大きくなります。さらにお部屋が寒くてじっと動かない状態でしたら、ずっと、その一点に負荷がかかった状態になります。
ケージはうさぎの部屋なので、あまり足に負担のかからない素材がおすすめです。さらにシニアうさぎですと、足も弱ってくるので、より優しいものに変えてあげるのがよいです。
素材は3つあります。
- 金属製
- プラスチック製
- 木製
ケージの床の特徴は?
金属製
金属製は網目になったメッシュのものが多いです。メッシュになっていると、隙間から排泄物が落ちていくので、足場が清潔に保たれますし、掃除もしやすいというメリットがあります。
床が不衛生的であることも、ソアホックの原因となりますので、この点では良い所もあります。
金属は硬いですし、メッシュになっていたらさらにうさぎの足に負担です。
プラスチック製
プラスチック製の床もあります。
金属より硬くありませんし、メッシュ状にはなっていますが、網目が小さいので、足場は安定します。金属より冷たくもありません。
金属製に比べると網目は小さいので尿や便は多少上に残ります。ただ、全く落ちないということでもないのです。掃除も水で洗い流すだけなので比較的簡単です。
プラスチック製は足裏に負担がかからないのでおすすめです。
木製
木製は温かいというメリットがあります。柔らかさもありますし、足には優しいでしょう。しかし、木製だとかじってササクレができることも想定できますので、注意が必要です。
さらにデメリットを挙げれば、木は尿が染み込みやすいので、不衛生になりがちです。不衛生であることもソアホックの原因となります。
便もなかなか落ちていかないので掃除も大変です。
ケージの床の選び方
床はできるだけうさぎにとってストレスとならない優しいものがおすすめです。
おすすめとしてはプラスチック製。掃除も楽ですし、うさぎの足にも負担が少ないです。もし金網のをお持ちでしたら、その上にプラスチック製のすのこを置くという方法もできます。
他に、牧草を敷く方法もあります。ペットショップにも床用の牧草が販売されています。
温かくて、牧草ですので、うさぎにとっても安心でしょう。しかし定期的に交換する必要があるので、費用がかかるというデメリットがあります。
まとめ
ソアホックを防ぐためにも足の裏にやさしい床が良いです。時々足裏をみて状態を確認してあげてくださいね。(おわり)