もふもふの毛皮に長い耳。子供たちはうさぎが大好き。
うさぎを主人公にした絵本は世界中どこの国でも愛されています。
今回は、日本の昔話や有名な日本人絵本作家が書いた「うさぎが登場する絵本」を集めました。子供だけでなく大人も癒される絵本ですよ。
有名な昔話の中のうさぎたち
「いなばの白うさぎ」
古事記に出てくるお話です。
古事記は日本で一番古い書物ですよ。
隠岐の島(今の島根県の北約50kmにある島々)に住む1羽のうさぎは、海の向うの因幡に渡りたいと考え、ワニをだましてまんまと因幡の国に渡ります。ですが、怒ったワニに皮を剥がされてしまいます。
神様に「海水で洗えばよくなる」と騙され苦しみますが、別の神様に「川の水で洗い、ガマの穂の上で寝転がるように」と教えてもらい傷が治るというお話です。
人を騙してはいけないという教訓が含まれています。
「かちかち山」
江戸時代には「兎の大手柄」という題名で親しまれていました。
おばあさんを殺したタヌキを、おじいさんに代わってうさぎが成敗するお話です。
本来のお話では、おばあさんはタヌキに騙されて、婆汁にされてしまいます。しかも、タヌキはおじいさんを騙して婆汁を食べさせるという残酷な話でした。
昔の内容は結構残酷でしたが、現在は子供が安心して読めるようその部分は省かれています。悪いことをすれば必ず自分もひどい目にあうという教訓が含まれています。
「うさぎとかめ」
うさぎが亀が山のふもとまで競争する話です。
二匹は同時にスタートしますが、うさぎは速いのでどんどん亀を引き離していきます。そして亀の姿が見えなくなってしまったうさぎは、亀が来るまで昼寝をしようと眠ってしまいます。
しばらくしてうさぎが目を覚ますと、すでに亀はゴールしていました。
これは、時間をかけてでもコツコツ努力して、一生懸命に打ち込むことが大切という教訓が含まれています。
うさぎが出てくる絵本
「わたしのワンピース」(作・西牧芽子)
空から落ちてきた白い布でうさぎさんがワンピースを作ります。
ワンピースを着てお出かけすると、うさぎさんの行く先々でワンピースの柄が変わっていきます。次はどんな柄になるのかとワクワクします。
1969年12月1日発売。45年以上にわたり愛されている絵本ですよ。
「女の子がいれば押さえておきたい一冊」といった評価も。
「うそうさぎ」(作・谷川晃一)
縞模様の“しましまうさぎ”。トラ柄の“うさぎとら”など、変なうさぎのオンパレードです。
「そんなうさぎいるわけないよ!」とクスッと笑える一冊。
子供の豊かな想像力を育むのに役立ちます。2014年発売。
「めがねうさぎ」(作・せなけいこ)
人気のおばけシリーズの一作。
山でめがねをなくしてしまったうさこが、真夜中にめがねを探しに行くのですがみつかりません。めがねを探しているうちに、退屈したおばけと出会います。
ちゃっかりしたうさぎとお人好しなおばけのやり取りが面白く、大人も楽しめる絵本。
せなけいこさんは絵本作家として有名です。
「ねないこだれだ」はロングセラー絵本。この本は累計268万部も売れたそう。だから名前を知っている人は多いでしょうね。
この人の絵本は、おばけとか子供が怖いと思うものが登場する話が多いんです。
怖いけど気になるから読み進めてしまう、そんな気持ちになって皆読んでしまいます。
うさぎも多くの絵本で登場しますよ。
- 「おばけのてんぷら」
- 「くいしんぼううさぎ」
- 「9匹のうさぎ」
- 「あめふりうさぎ」
- 「うさぎちゃん 月へ行く」
- 「うさんごろとへんなつき」
- うさぎちゃんうみへいく」
- 「はんしろうがわらった」
「ピッキーとポッキーのかいすいよく」(作・あらしやまこうざぶろう)
うさぎのピッキーとポッキーが手作りのいかだで海に冒険に出かけます。冒険地図もついていて、子供心をくすぐります。2010年発売。
「ピッキーとポッキー」シリーズの一つです。40年間で70万部売れたそう。
嵐山光三郎さんは、作家さんです。こっちが本業で、たまに絵本を出している程度ですね。
緑色のうさぎの話(作:道尾秀介)
緑色をしているから、皆から嫌われるかわいそうなうさぎ。
ちょっと切ない話の本です。子供には重たい内容かと思います。大人が読んでちょうど良いかもしれません。
道尾秀介さんといえば、フジテレビの「ナゾトレ」に出演していた人。
推理作家さんで、私はこの人の小説は読んだことはありませんが、絵本から察するに重たい暗い内容を書く人なのかと思います。
まとめ
うさぎが登場するお話は昔も今も愛されています。
昔話は多くの人が知っているでしょうが、絵本は知らないものもあるでしょう。
かわいいから多くの絵本で題材になっています。是非機会があれば読んでみてくださいね(おわり)